↑1967年のアルバム。こちらに二曲とも収録されています!
はじめに
7枚目のアルバム「Revolver」(1966年8月5日発売)と8枚目のアルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」(1967年6月1日発売)の中間時期、
1967年2月13日にリリースされた14枚目のシングル
「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(Strawberry Fields Forever)/ペニー・レイン(Penny Lane)」。
このポップ・ミュージック史に残る傑作シングルは前作「Day Tripper/We Can Work It Out」同様、両A面となりました。
楽曲を聴いていただければわかるのですが、まさに彼らビートルズが黄金期を迎えていたことが分かる充実しすぎている内容です。
ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(Strawberry Fields Forever)
主にジョンの作品です。彼が幼少期に暮らしていた救世軍の孤児院の名前「ストロベリー・フィールド」からとられています。シングル曲にしては異例な5週間(1966年11月24日から12月21日)という時間を費やして録音されています。3つのバージョンが録音され、最終的にはキーもテンポも違う二つのバージョンが繋ぎ合わされるという結果になりました。これは「シンプルなやつも、激しいほうも気に入ったから両方使いたい」というジョン・レノンの無茶ぶりに、プロデューサーであるジョージ・マーティンとエンジニアであるジェフ・エメリックが答えた結果です。当時の技術でこれは本当に大変だったと思います。
(以下和訳)
一緒に来なよ
ストロベリーフィールズに行くところなんだ
目を閉じれば生きるのは簡単だよな
見えるものはすべて誤解を生むんだ
それなりの人になるのは難しいけど
うまくやれるさ
どうでもいいけど
僕はノーでたぶんイエス
全部間違ってる
納得いかないんだ
少し前までラブソングばかり歌っていた人とは思えませんね。。
この後のジョンの作品に顕著な「抒情性」「けだるさ」「ナンセンス」その全てがあり、非常に魅力的です。リンゴのドラムもいいですね。
ペニー・レイン(Penny Lane)
ポール・マッカートニー作。彼らの故郷であるリヴァプールにある通りの名前です。「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に影響されて書かれたといわれていて、こちらも幼少期を振り返る内容となっています。とてもポップで人気の高い楽曲です。ビーチボーイズ「ペットサウンズ」の影響を受けクリーンサウンドとなっています。
(以下和訳)
ペニー通りには床屋があって
写真が飾ってあるんだよ
そこのお客さんの頭の写真
どれがだれのか聞くのも好きだ
その道を行き来する人みんな
立ち止まって挨拶するよ
ペニー通りの音や景色
僕の耳や目に残ってる
田舎の青い空の下で