初心者にも分かるビートルズ「Love Me Do」、三種類の違いとその聴き分け方。

Love Me Do

はじめに

ビートルズの記念すべきデビューシングル曲「Love Me Do」は、全部で3つのバージョンがあります。

この記事ではその違いを初心者にも分かりやすく解説します。

最初に要約すると、3つのバージョンとはドラムの違いで、

❶ビートルズの初代ドラマー、ピート・ベストがドラムを叩いているバージョン

❷本家本元リンゴ・スターがドラムを叩いているバージョン

❸アンディ・ホワイトがドラムを叩き、リンゴ・スターはタンバリンを叩いているバージョン

の3つとなります。

「Love Me Do」とは?

発売日:1962年10月5日

レコーディング時期:1962年9月4日、9月11日

解説:ビートルズのデビューシングル(B面は「P.S I Love You」)。ポール・マッカートニーが16歳の時に書いた曲です。

発売当初はイギリスのヒットチャートで17位までしか上がりませんでした。

このことに焦ったマネージャー、ブライアン・エプスタインは版権を出版社に買ってもらい、ラジオの放送回数を増やしてもらう作戦に出ます。そしてこれが後の版権問題に発展していきます。

1ピート・ベスト バージョン

(↑明らかに緊張している。。)

録音時期:1962年6月6日

あまり知られていませんが、ビートルズのドラムは当初リンゴ・スターではありませんでした。

ピート・ベストという人だったのです。

彼はデビュー直前の1962年8月にバンドを解雇され(技量が足りなかったのが理由)、その後に入ったのがリンゴ・スターです。

この「アンソロジー」に収録されている6月6日バージョンはレコード契約のオーディションを兼ねて録音されたもの。途中、明らかに演奏を間違える個所もあり、緊張するメンバーの様子が伝わってきます。

2リンゴ・スター バージョン

録音時期:1962年9月4日

シングル盤に最初入っていたバージョン。

この仕上がりに満足しなかったプロデューサーのジョージ・マーティンと録り直しを提案します。

代役としてジョージマーティンが用意したアンディ・ホワイトが叩くバージョンが生まれ、

混同を防ぐため、この9月4日バージョンはマスターテープを破棄されてしまいます。

今では「パスト・マスターズ」に収録されていますが、ここで聴くことが出来るのはレコードから拾った音です。

3アンディ・ホワイト バージョン

(↑リンゴ・スターのちょっとヤケクソ気味なタンバリンが入っているので聴き分けは容易です。)

録音時期:1962年9月11日

上記の通り、リンゴ・スターバージョンに満足しなかったジョージ・マーティンが、

アンディ・ホワイトという別のドラマーを招いて再録音させたものです(リンゴ・スターはタンバリンで参加)。

以後発売されたアルバム「Please Please Me」にはこちらのバージョンが採用され、シングル盤もこちらの音源に差し替えられました(リンゴ版のシングルレコードはプレミアが付いています)。

リンゴ・スターは当然とても傷ついたと語っていますが、音源を聴けばジョージ・マーティンの判断は正しかったと思わざるを得ません。このバージョンが一番渋くてかっこいいですね。

まとめ

みなさんも是非この3つの「Love Me Do」を聴き比べて楽しんでください!

❶ピート・ベスト バージョン(アンソロジー1収録)

❷リンゴ・スター バージョン(パストマスターズ収録)

❸アンディ・ホワイト バージョン(プリーズ・プリーズ・ミー収録)

プリーズ・プリーズ・ミー(紙ジャケット仕様)

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