ビートルズの最高傑作アルバム?「サージェントペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の発売日は?歌詞和訳しつつ解説します!

ビートルズ(The Beatles)の最高傑作はどれか?

という問いにどう応えるかは様々な意見があると思いますが、

一般的によく言われるビートルズの最高傑作はこの1967年のアルバム、

「 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」

です。

このアルバムがなぜ最高傑作と言われるのか。

ポイントは

①初めてポール・マッカートニーが主導権を握ったアルバム

②イギリス・アメリカ・日本すべてでシングルを一枚も出さなかった唯一の作品

です。

では、一つ一つ見ていきましょう。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band とは?

発売日・録音期間

発売日:1967年6月1日

録音期間:1966年12月6日から1967年4月1日

カバーアート:ピーターブレイク、とその妻ジャン・ハワースによるもので、多くの著名人とビートルズのメンバーが合成されています。

解説

ビートルズ8枚目のアルバムで、グラミー賞を4部門獲得しました。全世界で3200万枚売れている超ビッグヒットアルバムです。架空のブラスバンド「サージェントペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のショーに仕立てるというコンセプト・アルバムになっています。1stアルバムである「Please Please Me」をたった一日でレコーディングしてしまった彼らですが、この頃にはすっかりレコーディング・アーティストとなり、本作も129日以上の月日をかけて録音されています。4トラックのテープレコーダーを2台同期させて録音することが可能になり、これまで以上に多様な音楽表現が可能となっています。また、ビーチボーイズの「ペットサウンズ」(前年1966年5月16日リリース)に影響を受けて作られたことも分かっています。

収録曲

①Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

主にポール・マッカートニーの作品。ビートルズの各メンバーを架空の人物サージェントペパーズ率いる「ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のメンバーとして一枚アルバムを作るというアイディアもポールが思いついたとされています。

②With A Little Help From My Friends

ジョンとポールの共作。ボーカルはリンゴ(ビリー・シアーズというキャラクターを演じている設定)。アルバムの前半でリンゴのボーカル曲が入ってくるのは珍しいです。「What would you think if I sang out of tune?」(和訳:僕がもし音を外して歌ったら君はどう思う?)という入り方がいかにもリンゴっぽくてかわいい曲ですね。しかしながら「With a Little Help from My Friends」はドラッグのことであるとメンバーが認めており、時代性を感じます。

③Lucy In The Sky With Diamonds

ジョン・レノンの曲。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に影響を受けた歌詞です。ジョージ・ハリスンによって弾かれるタンブーラの音が入っています。曲のインスパイアは、ジョンの長男ジュリアン・レノンが書いた絵(ルーシーという友達がダイアモンドを持って空にいる)。

④Getting Better

ポールの作品。ジョンとジョージが弾くギターサウンドが耳をひきつけます。曲名はリンゴが1964年に体調を崩した際に代役として呼ばれたジミー・ニコルが言った口癖からとられています。

⑤Fixing A Hole

ポールの作品。イントロから聞こえるハプシコードはジョージ・マーティンによるもの。ジョージのギターも効いています。このあたりのさりげないアレンジのバランス感覚が、後のアーティストに大きな影響を与えています。

⑥She's Leaving Home

ポールの作品で一部ジョンも手伝っています。ストリングス(アレンジは珍しくジョージ・マーティンではなくマイク・リーンダー)が導入されてクラシカルな印象を与えるのに一役買っています。コーラスにジョンが参加しているだけで、ジョージとリンゴは参加していません。

⑦Being For The Benefit Of Mr. Kite!

主にジョンの曲で、一部ポールが手伝ったとされています。途中で変拍子になるなどこの時期ジョンの作風らしい楽曲です。「カーニバルのような作風で、おがくずの匂いがするようなサウンドにしたい」というジョンの要求に、ジョージ・マーティンとジェフ・エメリックが見事にこたえています(パイプオルガンを録音したテープをバラバラに切り、空中に放り投げてランダムにつなぎ合わせた、らしいです)。

⑧Within You Without You

アルバム中唯一のジョージ・ハリスン作品。インド風の楽曲です。多くの外部ミュージシャンが参加していますが、ジョージ以外のビートルズメンバーは参加していません。5分4秒と、ほぼ全曲3分以内で抑えてきた当時の彼らの作品としては長尺。

⑨When I'm Sixty-Four

ポールの曲。恋人に向かって「64歳になっても愛してくれるかい?」と呼びかけています。中間部以外はポールが16歳の時に書いたというから驚きですね。

⑩Lovely Rita

ポールの曲です。ぽるが駐車違反でミータ・デイヴィスという女性警官に切符を切られたことで着想を得たといいます。ポールも駐車違反するんですね。ピアノソロはジョージ・マーティン。最後に入るノイズ音はトイレットペーパーや櫛などを使ってメンバーが入れたものです。

⑪Good Morning Good Morning

ジョンの作品。曲中でリズムがどんどん変わる非常に難解なつくりの曲。コーンフレークのCMに触発されて書かれたといいます。そういわれるといかにもそれっぽく聞こえてきます。雄鳥、小鳥、猫、犬、牛、馬、羊、ライオン、象といった動物のなき声が入っていますが、これもビーチボーイズ「ペットサウンズ(Pet Sounds)」の影響を感じさせます。

⑫Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)

1曲目と同じ曲。内容は少し異なっていて、タイトルコール「 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」を繰り返しながら、観客との別れを惜しむという形になっています。ビートルズの曲の中で最も短いものの一つです。

⑬A Day In The Life

大部分はジョンによって書かれ、途中別の曲になるところをポールが書いています。全曲でショーが終わり、これはアンコールという位置づけ。どこまでも気が利いています。「I read a news today,oh boy」という冒頭の歌詞の通り、新聞からインスパイアを受けています。エンディングのEコードは、ジョン、ポール、リンゴ、マルで楽器を鳴らしています。

ザ・ビートルズ「サージェントペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」まとめ

以上、「サージェントペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の解説でした。

①初めてポール・マッカートニーが主導権を握ったアルバム

デビュー作「Please Please Me」では風邪をひいたジョンの代わりに全体を引っ張っていたポールですが、その後の数作は基本的にはジョンが主体でした。しかしこのアルバムは、まず着想からポールのものですし、曲数もポールが勝っています。

②イギリス・アメリカ・日本すべてでシングルを一枚も出さなかった唯一の作品

これだけの名曲揃い、素晴らしく画期的なサウンドだらけのアルバムですが一枚もシングルは出されませんでした。これはコンセプトを守るための戦略だったわけですが、今、新たに聞こうとすると「知っている曲がない」という状態になり、再生ボタンを押すのをためらってしまうかもしれません。ですが、このアルバムにおけるアレンジや斬新な発想の数々が後年に与えた影響は甚大なものがあり、音楽好きならばぜひとも通っていただきたい一作となっています。ぜひ、その耳でこのアルバムの真価を確かめてみてください。

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