ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)〜30周年記念限定ペーパー・スリーヴ
↑「ブラックバード」収録アルバム
コンテンツ
ビートルズ屈指の名曲「ブラックバード(Blackbird)」とは?
概要
発売日:1968年11月22日
レコーディング時期:1968年6月11日
演奏時間:2分18秒
解説
ビートルズの1968年作「ホワイト・アルバム」に収録された曲で、ポール・マッカートニーの作詞作曲です。メロディーはバッハの作品からインスパイアされたと後に語っています。
レコーディングに参加したのもポールのみで、他のメンバー(ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター)は参加していません。
ポールがツー・フィンガー奏法(文字通り二本の指で同時に弦を弾くスタイル)を巧みに駆使しながらギターを弾いています。
歌詞(公民権運動「リトルロック高校事件」との関り)
2016年4月、ポール・マッカートニーが二人の女性と対面したことがニュースになりました。
その二人とは、1957年にリトルロック・セントラル高校に入学し、「リトルロック高校事件」の被害者となった女性でした。
リトルロック高校事件
1950年代から1960年代にかけて行われた、主に黒人種の差別反対運動「公民権運動」の重大な事件の一つ。
1954年にアメリカの公立学校における、白人と黒人の分離教育が違憲となりました。
しかし1957年、当時のアーカンソー州知事オーヴァル・フォーバスは州兵を送って黒人の登校を阻止しました。それに黒人種融合に反対する人々も大群衆となって便乗。
これを抑えたいリトルロック(地名)市長は、アイゼンハワー大統領に軍の派遣を要請します。最初は静観していたアイゼンハワーでしたが、テレビで大々的報じられ世論が高まると、遂に軍の空挺師団をリトルロックに送り込みます。
高校へ入学予定だった九人が、軍の護衛付きで登校するという事態になりました。
※ポール・マッカートニーと対面した二人は、この九人のうちの二人です。
「Blackbird」という言葉の由来
かねてから黒人公民権運動を支持していたポール・マッカートニーは、「Blackbird」という言葉に「Black=黒人、Bird=女性」という意味を込め、「暗闇に向かってはばたけ」つまり「自由になれ」というメッセージを歌ったのです。
この曲がリリースされてから50年以上経った2020年、Black Lives Matter問題が大きな話題となりました。人類が差別から離れることが出来るのはいつになるのでしょう。
使用楽器
Martin D-28 Standard S/N:2384502 アコースティックギター マーチン
(↑ギターを習ったことがなくて独学で覚えてしまったポール。センスには脱帽するしかありませんね。。)