フィル・スペクター、「ウォール・オブ・サウンド」とは?現在は?

ビートルズ後期のアルバム「Let It Be」のプロデューサーとして有名な

フィル・スペクター。

彼の作り上げた「ウォール・オブ・サウンド」。

(↑多重録音を大量に重ねていく手法)

歴史に残る指折りのサウンドメイカーですが、

現在はなんと刑務所の中にいます。

順を追って解説していきましょう。

フィル・スペクターとは?

名前:Harvey Phillip Spector

生誕:1940年12月26日(79歳)←ジョンと同じ年

解説:ニューヨーク生まれ。父親の死後、ロスアンゼルスに移住。10代から音楽活動をはじめ、最初のバンド「ザ・テディ・ベアーズ」でいきなりレコードデビュー。しかも1stシングルが全米1位を獲得します。

(作詞作曲もフィル・スペクター。若干19歳です)

しかし、もとからミュージシャン志向はなかったようで、すぐに音楽プロデューサーとしての活動を始めます。

「ウォール・オブ・サウンド」

1961年、レスター・シルと「フィレス・レコード」を設立。第一弾シングルが全米20位に入り、63年のロネッツ「Be My Baby」が大ヒット。

(イントロから誰もが聞いたことあるほどのヒットソング)

この時採用された、一度に大人数のミュージシャンを狭いスタジオに集め独特の反響を得る録音方法を「ウォール・オブ・サウンド」と呼びます。まさに音の壁と言えるような、重厚な響きが特徴です。

ビートルズとの関わり

フィル・スペクターが手掛けたビートルズのアルバムは「Let It Be」のみですが、4人との関りはもっと以前からありました。ビートルズが初めてアメリカにわたる際には、同じ飛行機に乗り合わせ不安な表情の彼らを見たといいます。

ポール・マッカートニーはアルバム「Let It Be」の出来に不満足でしたが、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンはその手腕をいたく気に入り、のちのソロアルバムでもプロデューサーとして起用しています。しかもそれぞれがヒット(ポールは絶対に使いませんでしたが。。)。順調に地位を確立していく、かに見えました。

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(実質)引退。そして逮捕。

麻薬を常習していたり、アーティストと喧嘩すると銃を突きつけたり、かなり奇行が目立つようになってきます。そして1980年のラモーンズのアルバムプロデュースを最後に第一線からは身を引いてしまいます。

それからしばらく経った2003年。自宅で女優ラナ・クラークソンを射殺した容疑で逮捕されます。その後、一旦は保釈されますが2009年二度目の審理で有罪判決が出され、禁固19年の判決が言い渡されます。

現在はカリフォルニア州立刑務所の薬物中毒治療施設に収監されています。

(2013年、アル・パチーノ主演で伝記ドラマが放送されるなど、世界中の人の注目を今も集めています。)

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