音楽史を変えたバンド「ザ・ビートルズ」。
そのプロデューサーである、ジョージ・マーティン。
才能あふれる4人の若者の力を最大限に引き出した彼について解説していきます。
1.ジョージ・マーティンとは?
名前:George Henry Martin
生誕:1926年1月3日
死没:2016年3月8日(90歳没)
解説:ロンドンのハイベリーに生まれ、すぐにピアノに興味を持ちます。8歳からピアノ指導を受けますが、当時のピアノ教師と折り合いが悪く、その後は独学でピアノを学びます。当社から音楽家になるつもりはなく、17歳で入隊。第二次世界大戦が終わると除隊し、音楽学校へ通いだします。
その後1950年にEMIに入社。アビーロードスタジオで多くのレコーディングに携わります。1962年にビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインの売り込みを受けビートルズのプロデュースを行うことが決まります。
(↓記念すべきデビューアルバム「Please Please Me」。ビートルズとジョージ・マーティンはたった一日で録ってしまいました。)
2.ビートルズの第一印象は?
ビートルズのデモテープを聴いた最初の感想は「ひどかった」でしたが、その後レコーディングスタジオで彼らの演奏を聴くと「途端に恋してしまった」と語っています。
3.ビートルズにどんな影響を与えたの?
彼らのアイデアはとどまる事を知らず、次から次へと飛び出しました。それらを一つ一つ、実際の音として形にしていく過程で、ジョージ・マーティンの音楽的知識やセンスが大きく役立ちました。
ジョージ・マーティンの存在がなかったら、いくら4人の才能が優れていてもいつまでも「いなたい」ロックバンドのままだったかもしれませんね。
4.解散後はどうしていたの?
世界的なギタリスト、ジェフ・ベックの作品やチープ・トリック、ポールのソロ作品などをプロデュース。
ダイアナ妃が亡くなった時に、エルトン・ジョンがリリースした「キャンドル・イン・ザ・ウインド97」もジョージ・マーティンのプロデュースでした。
ビートルズのサウンドがなぜ聴きやすいのか。彼らの奇跡のハーモニーも素晴らしいですが、ジョージ・マーティンが施した品のある音の連なりが、とてもやさしく響くことも大きく起因しているでしょう。